今も世界は戦争や紛争が絶えません。大きすぎる問題を前に、「自分一人に何ができるだろうか」と自問する人も多いでしょう。どうしたらよいでしょうか。

皆が協力して、世界中に兄弟愛を広げることが、唯一の方法ではないでしょうか。

フォコラーレの創立者キアラ・ルービックは、兄弟愛を生み出す方法として、「愛の芸術」を提唱しています。それは福音書の中でイエスが示された愛であると同時に、すべての人間の心に備わっている「黄金律」(自分にしてほしいことを人にする)の謳っている普遍的な隣人愛です。

 

真の愛を地上にもたらされたイエスは、「愛が相互のものになる」ことを望んでおられます。私たちが互いに愛し合い、様々な違いを認め合いながらひとつになることです。イエスは「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」と言われ、相互愛を「ご自分の新しい掟」とされました。そして、最後の祈りの中で、神である御父に一致を願われたのです。

そして、真の愛が持つ最後の特徴として、十字架があります。イエスは、十字架を通して、愛とは何かを示されました。愛することはしばしば、いえ、ほとんどいつも、苦しむことを意味します。愛する時には、相手と一つになって、自分を捨て、相手のことを考える必要があるからです。でも、そうした後では、私たちの心は限りない喜びで満たされます!

キアラ・ルービック

1997年1月26日 台北にて

 

愛のサイコロ  The Cube of Love

子どもの平和のサイコロ  The Cube of Peace for kids

大人もふっている平和のサイコロ The Cube of Peace

 

愛の芸術にはつの言葉があります。その中から一日の初めに一つ選んで、その短い言葉を一日の目標として生きると、その日の終わりには、昨日より もう少し良くなった世界を見出すでしょう。

そして、明日もまた一つ選びましょう。  

 

みんなを愛する

良い人にもそうでない人にも、雨を降らせ、太陽を昇らせてくださる神様のように、私たちも愛しましょう。

「お父さんやお母さん、弟は愛します。でもおばさんは嫌い」と言うなら、それは愛ではありません。学校に行って、「先生とこの友達は愛そう。でもあの子はいや」と言うなら、それも本当の愛ではありません。こういうふうにするなら、イエス様のようにはなれません。みんなを愛するようにしましょう。 

 

自分から先に愛する

罪人だった人類を救うために神様はイエスを送って下さった。愛されるのを待たず、まず自分から愛しましょう。

自分から先に愛することが大切です。私たちの方から始めてみましょう。たとえば、家に帰ってみると、妹がご機嫌ななめで、ぐずついているかもしれません。そういう時、みんなは妹の方が何かしてくれるのを待たないで、「どうしたの? 外に遊びに行こうか? 何かゲームしようか?」というふうに話しかけてみましょう。自分から先に愛することです。

 

互いに愛し合う

「互いに愛し合うなら、それによって私の弟子と皆が知るだろう」とイエスは言われました。お互いの愛があるなら、イエスご自身が私たちの間に来られます。

初代キリスト者たちは、イエス様が望まれたように、相手のために命を与える覚悟で愛し合っていました。私たちもそのように、お互いに愛し合う必要があります。私たちの場合は、誰かのために本当に命を与えることはないかもしれませんが、自分に死んで、他の人のために生きることは、いつもできます。

 

敵を愛する

「敵を愛し、あなた方を憎む者に親切にしなさい」(ルカ6章27節)

このように生きるなら、真の兄弟姉妹として、普遍的兄弟愛を築くことができるでしょう。

私たちに与えられている唯一の義務は、愛することです。みんなを愛する必要があります。私たちを愛してくれない人も、敵すらもです。聖書には「神様が良い人の上にも悪い人の上にも雨を降らせ、日を昇らせる」と書いてあります。神様はすべての人を愛されます。私たちも同じようにしましょう。自分にいやなことをする人のためにも祈り、その人に良い行いをしましょう。

 

相手の中のイエス様を愛する

「私の兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、私にしたことである」(マタイ25章40節参照)

すべての人の中にイエス様を見て愛しましょう。自分と気の合わない子も、顔も見たくないと思うような子も… みんなの中におられるイエス様を愛する必要があります。私たちが何かを他の人にしてあげるなら、後でイエス様は「あなたはそれを私にしてくれた」とおっしゃるでしょう。

 

相手と一つになる

自分を空っぽにして、耳を傾けよう。 相手が本当に望むことを感じ取れるほどに。

相手の立場になって愛しましょう。誰かが泣いているなら、自分が泣いているように感じて、その子のところに走って行って、慰めてあげましょう。誰かが喜んでいるなら、一緒に喜んであげましょう。これが、相手と一つになる、ということです。

 

愛のサイコロ  What is the Cube of Love?

フォコラーレに参加する第4の世代のジェンと呼ばれる4歳から8歳までの子供たちは, 毎朝「愛のサイコロ」を振って、福音の精神を生きるヒントにしています。
そのサイコロの面には、「みんなを愛します」「自分から先に愛します」「お互いに愛し合います」「敵を愛します」「相手の中のイエス様を愛します」「相手とひとつになります」と書かれ、出た面に書かれた言葉を、その日一日生きるよう努めるのです。
そこからすばらしい体験が生まれ、多くの実りをもたらします。

子どもが生きた愛のサイコロの体験談を読む

 

 

 

 

 

 

 

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